『人を愛する』という言葉は、異性間とか同性間という前に、まずは親と子の間にあると、誰もが確かめ合いたくなる映画。
人を愛する事を『罪』とされる。それが男女という異性間ではなく同性間であるという事だけで。同性愛者を矯正する施設に入れられ、同性愛を矯正させられた少年の告白の物語です。
とても素晴らしい作品でした。
人間の尊厳を否定され捻じ曲げられる事が、いかに個人の生きるチカラを失わせ、親子間の信頼関係さえも崩壊させてしまうものなのかを噛みしめる作品。
ちょい役でしたが、グザヴィエ・ドランが出ていたのも嬉しい。
同性愛に苦しむ少年の物語というよりも、親と子の絆を描いた作品に近いですね。