ある少年の告白の作品情報・感想・評価

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「ある少年の告白」に投稿された感想・評価

まず言っておくけどとキリスト教全部がこんなんじゃないからね!これ福音派の話。(あと、僕はクリスチャンじゃない)

主人公の家は、父親が福音派の牧師でその妻も主人公もその教会に通ってる。
主人公は自分がゲイであることを家族に告白するが、福音派の家族なのでそれを許容せず、"克服"プログラムへと送り出す。

このプログラム酷すぎ。人権侵害にもほどがある。

親類の中で罪を犯しているものをリストアップさせる。福音派なので人工中絶とかも罪と定義している。
男らしさを強制するために姿勢や態度を矯正する(日本の体育の授業っぽくて気持ち悪い)。
プログラム参加者、指導者、カメラの前で指導者らが罪と定義していることを告白させる(そもそも同性愛は罪ではない)。
そうなったのは親のせいとして、親が目の前にいるつもりで親に対して偽りの怒りをぶつけろと強要する。
挙句の果てには聖書で殴る。無理やり浸礼(洗礼)させる。
それがバレたらやばいって自分達でもわかってるのか、治療内容は秘密にすることだって。

一方、主人公の大学の友達の通う教会はかなりリベラルで、バンド組んでライブしてみんなで(多分、賛美歌)歌ってたりする。
僕の大学の友人の通ってる大学もそんな感じって聞いたなそういえば。
僕が通ってた高校(前述の大学の付属なんだけど)も軽音楽部がバンド練習する場所はチャペルだったり、修学旅行(プロテスタントの学校なので正確には修養会)では有志がバンド組んで賛美歌を歌ってたなってのも思い出した。

主人公の母親はいいね。最初は風貌や敬虔な様からこの人苦手だなと思ってたんだけど。
自身も福音派の信者であることや、夫や夫の仲間の牧師が克服プログラムへ送り出すことを決定してしまったことから息子をそこへ追いやるが、プログラムがなんか怪しいぞって分かってきて、息子が助けを求めたら気丈に立ち向かってた。
「神を愛してるけど、息子も愛してる」とし福音派の教会(つまりは夫の教会)にいかなくなるあたりも本当にいい。

一方父親はだめだね。
最後の方の説教とか最悪。僕の通ってた学校では「隣人を愛せ」って言いまくってたよ。右手の頬を殴られたら左の頬も差し出してやれよ、敵でも愛しなよって。それを、「ただ空っぽで教会に来るやつは信者じゃねぇ」とか馬鹿じゃねーのかって。
彼は結局すべてを受け入れることはできなかったみたいだけど、その後だんだんと考えは変わっていったみたい。

創造論を信じているから子供を学校に通わせない(学校では進化論を教えるから)とか
母体保護のためであっても人工中絶はだめとか
同性愛はだめとか
理解ができない
おこめ

おこめの感想・評価

3.5
割と終始辛かったのと、未だに矯正施設なるものと、そこに収容される人が多くいることに驚愕した。

宗教を否定したいわけではないし、弱い人間だから寄り添うもの導くものが必要なのもわかる。そして宗教全般が悪いわけではなく、その一部の人たちの考え方が排他的であるだけなのだけど、たった一冊の、人によって作られた書物にどれだけの正しいことが記載されているのだろうと悲しくならざるを得なかった。

将来子供を産み、その子供が同性愛者だと親に告白してくれる時があったら、私は「大丈夫だよ」でも「受け入れるよ」でもなく、「あ、そうなんだ、好きなことがいるの?」というふうに即答できるような親になりたい。だって同性愛者なことは悪魔の仕業でも罪でも問題なことでもないから。相手のためを思ったかのような大丈夫という言葉で、遠回しに何かしら問題があるような同意をしないようにしたいと強く思った。
トロイすごく可愛かった…。冒頭の映像とthe good sideだけで泣きそうになった。

キャストがすごく豪華だった。ジョエルエドガートンが監督だったとは。この人キンキーブーツの好青年からすごく渋く進化した。

この作品、イケメンばかりでクラクラする。テイラーの彼氏かっこ良すぎる。ルーカスヘッジズはゲイ役多いね。
ラッセルクロウは本人と認識できない程の変わり様。グラディエーターやってた人とは思えない…。

話は単調であと30分削ってほしいけど、キャストが豪華で興奮したし、トロイが喋ったから満足。は〜可愛かった。
えみり

えみりの感想・評価

3.8
同性愛は「神に逆らうこと」かあ、、
kamo

kamoの感想・評価

3.9
宗教って怖い。
一方では人々の救いになり、道しるべや拠り所となり得るけど、もう一方でそれに縛られて俯瞰的・客観的に判断出来なくなる、偏った見方になってしまう。
様々な宗教でその危険性があると思う。
日本人で仏教徒である私もしかり。(そこまで信心深い訳ではないが…)

地元のお祭りで「女人禁制」の札を見た時の衝撃や、生理中は神社行っちゃいけないとか、最近のアメリカでの中絶禁止の議論とか…。

一緒にしちゃいけないのかもしれないけど、もやっと、もやもやっとする事はそこら中にまだまだ溢れてる。

何百年も闘い続けてる人達がいる中で、この時代に一気に進歩する訳にはいかないのか、返って逆行してる部分もあるような気がするのは気のせいか?

日本のドラマでも最近すごくLGBTQを取り上げたものが多い。マイノリティも自然に尊重できる自分でいたいし、そもそもマイノリティなんて言葉がナンセンスにならなきゃいけないんだよね。

ニコール・キッドマンのブロンドとファッションに違和感があったんだけど、最後に実際のお母さんの写真見て納得。忠実に寄せてたのね。

もはやレビューでも何でもないけど、色々考えさせられたって事で。

このレビューはネタバレを含みます

自殺した子が不器用で不器用で、でも最後の最後に強さを見せてそしてそのまま不器用さと理不尽さに潰されていった姿がつらすぎた

父親がペンを渡してそれっぽいこと言ってごまかそうとしてるのをきちんと制して伝える主人公の強さがかっこいい

施設にいた女の子にはどんな感情を抱いていたんだろう

「家」に送り込まれた後施設から見える近所に住む人たちが楽しそうに平凡な日常を送っている様子が見えて彼らがいた日々は誰かが知らずに幸せに生きていた日々なのがゾッとしたし皮肉だった
すごく胸に来たシーン

主人公に寄り添ったのがどれも女性キャラクター。主人公の取り巻く状況を決めたのはどれも男性キャラクター。
家父長制的な世界で疑問も主張も押し殺して生きてきたことに言及するお母さんのセリフがぐさりと胸に来た

レイプして泣くやつほんとーーーーーーーーーーーに嫌い
久しぶりにこんな重いというか、心にグッとくる映画見た。
まだこういう施設があると思うとゾッとするな。お母さんの言葉行動愛は偽りないね
まじでやばいことを普通に言ってるやばさある ドライブ行きたい あれやるんで お願いします
kalinda

kalindaの感想・評価

4.0
“僕は僕でしかいられない”

憤り。
哀しみ。

ほんの少し前の実話。
あり得ない。
自由の国アメリカ、ちゃうん。
なんなんやろ…。

今でも35の州が、
矯正施設を認めており、
これまでに、約70万人もの人が、
矯正治療を経験している。

その事実にも驚いたし、
それぞれの考え、信仰があるから、
そこは何とも言えないけれど…。

子供は親の所有物ではない。

親子であっても、
他人であっても、
相手を受け入れるということ。
大切なことやと強く思う。


LGBTQ、
親子関係性、信仰、様々なことを
考えさせてくれる作品。

静かな作品ですが、
大切なメッセージが込められています。
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