エアール

SPF-18のエアールのレビュー・感想・評価

SPF-18(2017年製作の映画)
3.2
何が起こることやら
実際にその時になってみないと分からないもんです。

10代の多感なお年頃、
計画もなく、漠然とした将来に不安を抱き、何が正解で何が不正解なのか分からず、
人間関係に悩んでは痛手を負いながらも
時間をかけて成長していく…と。
あるあるなお話って言ってしまえばそれまでなのですが 笑


白い砂浜と綺麗な海、
マリブを舞台に
意中の相手か、
そこで出会う素性の分からないミュージシャンか、
2人の間で揺れ動く気持ち、
カーソン・マイヤーを中心に
恋と友情と青春が詰まったドラマとなっておりますね。

カーソン演じる奥手なペニーとそんな彼女のいとこ カミラことビアンカ・サントスが
大人でも子どもでもない、なんとも微妙な時期に差し掛かってるティーンエイジを好演しておりまして。

あとはやはりここはツッコミたいところで
キアヌ・リーヴスとパメラ・アンダーソンが本人役って 笑
出演者の大半が然程知名度がない演者さんだけに
2人出てくるとね〜
一体何故にってなりますよ、そりゃ 笑


さて
女優の母をもつペニー、
彼女は現在 ずっと好意を寄せてたジョニーと交際中
ーーきっかけは
一流サーファーである父親を事故で亡くし
ひどく気落ちしてたところをペニーが寄り添い慰め続けたことから距離が縮まりましたと、
亡き父の友人であるキアヌが長期撮影で家を空けるため
その間の留守を頼まれたジョニー、
ジョニーから連絡をもらったペニーは
タイミングよく遊びに来ていた自由奔放ないとこ カミラとともに
マリブにあるキアヌの邸宅へと向かうのでありました。

父の事故以来 サーフィンと距離を置くジョニー
ーー進路のこともいよいよ決めねばならず
父に憧れサーファーを夢見たかつてのようにサーファーを目指すのか、
進学して好きな芸術を伸ばすのか、
先のことを決心できずに日々をなんとなく過ごす、
その美声からレーベルと契約しアーティストとして活動するアッシュ
ーーだが自分がやりたいように、歌いたいようにはやらせてもらえず
偽りの自分を見せ続けることに嫌気がさしテネシーからマリブへと自分旅に、
そこでペニーやジョニーらと出くわす、
ジョニーのことを好きなのに何故なのか、
海辺で出会ったアッシュのことが気になって仕方がないペニー、
何にも縛られず自由気まま、本気で思っていることでも周りからは思うように受け取ってもらえないカミラ、
ジョニーの父親がコーチ、彼の指導のもとサーフィンの腕を磨くも
臨んだ大会で薬物検査に引っかかり期限付きの出場停止を言い渡されてしまう、
チームの名誉のためにと無理をしたジョニーの父親は事故で亡くなり
そのことに引け目を感じながらライフガードとして働くスティーヴ。

海辺の立派な邸宅で集う男女5人
ーージョニー、アッシュ、ペニー、カミラ、スティーヴ。
自分のなすべきこと、関係性の変化、自分と相手と向き合うことで
各々が自分なりの答えを見出していく…と。


では最後に、作品で
アッシュ・ベイカーことジャクソン・ホワイトが作詞作曲し
想いを込めて歌う一曲の一部抜粋。
要はこれが言いたいことのようです
ーー青い瞳の君は僕の海辺
さあ踊ってくれよ
君は子守唄
真夜中の不思議な蜂蜜
ここが僕の居場所なんだ
一緒にいてくれよ
逃亡中の僕と
まったく気づいてないんだね
僕が君に夢中だってことに…
エアール

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