このレビューはネタバレを含みます
試写会にて。
丸山ゴンザレス登壇。
タイの地獄と呼ばれた刑務所に服役し、ムエタイを切欠に地獄から脱け出そうと足掻くイギリス人ボクサー、ビリー・ムーアの自伝を映画化。
本当の元囚人や過去オリンピックで金メダルを獲ったムエタイ選手を起用し、今は廃墟となった数年前まで使われていた実在する刑務所をロケ地にしたリアリティーある情景描写。
未来も希望も見えない絶望的な刑務所の中。言葉の分からないビリーの視点のためか字幕もほとんどない。
我々観客も本当に刑務所にいるかのような疑似体験に近い感覚を覚える。
ただただムエタイでファイトをし続けるしかないビリー。
それは他人とではない。あくまで自分自身との闘い。