劣悪環境のタイの刑務所に押し込められた主人公の環境が描かれる2時間。…としか言いようがない。
そもそも冤罪で無理やり…というわけではないし、健気に頑張る話でもない。でも、人間はどんな状況からも這い上がる。
説明も主人公のセリフも劇伴も少なく、言葉の分からない環境にポンと放り込まれる異邦人の不安や苦しみがそのまま伝わる。
大袈裟な演出は何もなく、ひたすらリアリティを追及する姿勢。
カメラの視点は違うが、『サウルの息子』を少し思い出した。
暴力的な環境で主人公が見たものをまんま体験する一本
https://www.cinemarev.net/entry/akatsukiniinore.html