しょうちゃん

暁に祈れのしょうちゃんのレビュー・感想・評価

暁に祈れ(2017年製作の映画)
3.8
2018年103本目の劇場鑑賞。

単身渡ったタイで警察に捕まり、
最も危険な刑務所に送られたイギリス人ボクサーが、
生き残りを懸けてムエタイのリングに上がる驚きの実話を映画化した衝撃の実録ドラマ。

役者は俳優でなく現地タイの元囚人たちを多数起用しており、
本物の刑務所で撮影を行っている。
言葉も通じず、
誰も頼れる者がいない異国の地で、
投獄されたビリーの恐怖と苦悩の日々がリアルに描いている。
タイ語の字幕がなく、
観客もビリーと同様、
彼らが何を言っているのか理解できずに、
ビリーと同じ状況に追い込まれていく。
ビリーの孤独感と、
いつ何をされるか分からない恐怖感を一緒に共有できる。
撮影方法も独特で、
手持ちカメラで長回しで撮影した映像を編集で分割する方法。
ムエタイの試合では、
アップを多用した臨場感ではあるが目が疲れる。
観客を傍観者ではなくビリーと同じ事を体験できるそんな作品です。
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