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暁に祈れのトレバーのレビュー・感想・評価

暁に祈れ(2017年製作の映画)
4.5
地獄行脚傑作映画、最近多くて最高!
ボーダーラインソルジャーズデイ、ヘレディタリー、若おかみは小学生などなど。
(若おかみのクライマックス、あれ地獄以外の何者でもないでしょうが!)
この映画も、見事にその枠において最高過ぎる地獄を見せてくれます。

ヤク中で禁断症状に苦しみながら、
ほぼ全裸でタトゥーだらけの言葉の通じない男達と豚小屋のような刑務所に放り込まれるだけでも死んだほうがマシなのに、
更にとんでもない地獄は続きます、、、。
一人称的なカメラワークが、観ているこちらにも圧迫感や匂いすらしてきそうな感覚を催させるのが効果的です。

ひと通り地獄巡りが終わりこちらも心底グッタリしているといきなり映画は違った側面を見せてきます。
何十人も詰め込まれている牢獄のボス的存在が、実はちゃんとまとめ役をしているいい人(あくまで比較的に)って分かったりね(それまで一切字幕を排しているのに、少しづつ空気を読めるようになり状況になんとか立ち回れるようになると字幕が出る演出も上手い!)


ボクにも、愉快な仲間達が出来ました👍
可愛い彼女(レディボーイだけどね😉)
と恋もしました。
スポーツにもまた打ち込み始めたんだ!
(ムショ内の、凶暴な殺人犯だらけのムエタイジムだけどね😉)

青春してます!ヤッタネ!

と気の触れた勘違いしてしまうくらいに状況は変わった気がしてきます、何となく。
地獄でも何とかやっていけそうかな、、、
と思った矢先に盛大に吐血👍
長年のヤクによりカラダはボロボロの瀕死
\\\\٩( 'ω' )و ////
もう一度吐血したら多分死ぬよ?と警告
されるも、オレにはキックボクシングしか
ないんだ!(切実な事情あり)と、
拳に魂をかけるのであった。
さあ!主人公の明日はどっちだ!

と書くと何がなんだかですが、そんな映画でしたしクソ最高でした。

出てくる大半の人が元囚人で、台詞もさり気なく事実を基にしたステキなエピソードばかりなのも楽しいですし、
これが実話を基にした映画なのも温かい気持ちになれます。
地獄ってあるんだね、、、。
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