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ブレイキング・コップス2のShinMakitaのレビュー・感想・評価

ブレイキング・コップス2(2017年製作の映画)
1.4
ケベック州…連邦捜査官となったマルタンが自動車窃盗団のアジトに突入し、一味を逮捕。その中には、潜入捜査中だったデビッドがいた。デビッドも窃盗団のボス・ディピエトロを追っていたのだ。久々の再会だったのに、上司ヅラするマルタンと衝突してしまうデビッド。しかしマルタンの機転で正体がバレずに済んだ。結局コンビ再結成となり、ディピエトロ摘発のため動くことに…


「ブレイキング・コップス2」

前作から10年後の続編です。マルタンの堅物ぶりとデビッドの破天荒ぶりは変わらずで、ハイテク捜査で笑いをとるギャグも受けました。でも、マルタンの病気がわかるところはシリアスでグッときてしまいます。デビッドの元妻と娘、マルタンの息子も同じアクターが演じているので、10年ぶんの変化も見どころ。コンセプトはカナダ版のリーサル・ウェポンですな。バディムービー好きにはオススメのシリーズです。



ところで、マルタンが州警察から出世して異動した「連邦警察」。字幕では連邦とか騎馬警察とか統一されてませんが、これはRCMP(王立カナダ騎馬警察)のこと。映画「アンタッチャブル」で手入れに協力する騎馬警官が出てきたのをご記憶でしょうか。あれがRCMPです。現代ではもちろん馬には乗っていませんし、科学捜査と機動力が優れた組織となっていて、いわばカナダのFBIですね。映画やドラマではあまり登場しませんが、小説では「グール」や「髑髏島の惨劇」など、マイケル・スレイドの〈スペシャルXシリーズ〉が有名で、私も熟読してました。

最後に医者らしいとこを一つ。マルタンが告白する持病は筋萎縮性側索硬化症ALSのこと。足先手先の筋力低下から発症することが多く、手指振戦が先行することもあります。ということで、マルタンの病状は初期と言えそう。ちなみにこの病気が出てくる映画で有名なのが「博士と彼女のセオリー」。こちらは足のつまづきから発症してましたね。
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