くり

プレイグラウンドのくりのネタバレレビュー・内容・結末

プレイグラウンド(2016年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい。力作。
冒頭からこれはいい作品たなという予感がびしばし。
劇場公開されたら是非見てほしい。
手の届ききらないところもあるにはあるけど、志が高い。エドワードヤンがクーリンチェで文学として見せたことを、あくまで映画として見せようとしている(クーリンチェがどのくらい「映画」かは意見の別れるところでしょうが、、、)。

これなにがいいって、序盤で見せる少年少女らの「普通」さ。「普通」って難しいんですよね。いい子でも悪い子でもなく普通。
三人目の男の子の家庭での演技は本当に感心しました。字幕なんで、ほんとにぼくが思ったような演技をしてるかは怪しいけれども、顔つきとかね。
卒業式の放課後にいくのがモールノおもちゃやってところも、もうなんか最高。遊ぶのもモールのエスカレーター。「ムーンウォーク」とかいってね、頭からっぽ(笑)。

アメリカンスリープオーバー、フレンチアルプスで起きたことらへんが好きな人は好きなのでは。前半の演出なんてもろフレンチアルプスだし(笑)。

惜しむらくは二点
・チャプター5のカメラが多少突然に感情的になりすぎる。効果は十分だけど、全体を通してみるともっとおさえてよかったのでは?
・チャプター6で長回しになった瞬間に(こればっかりはどうしようもないけど)現実的な制約の匂いがしてしまう。それでも充分クるのでいいのだせど。
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