『デッド寿司』や『ハイキック・ガール!』などのB級映画出身者でありながら成功してテレビドラマやバラエティなどにも出演、海外では多くの作品が評価されて海外のクリエイターからの支持も高い、武田梨奈主演作。
B級感漂う映画だけど、その通りB級映画。
ヤクザの指示で銀行強盗をしたものの、過去に銀行強盗で逃げ切れたという事例が極端に少ないことを成功させることに自分達の夢や目的達成を重ねていくという、なかなか痛々しい人達と武田梨奈演じるOL風(ここでOL風と言った理由は、職業を言うとネタバレになるから)の三十路直前女・那奈が出会い、行動を共にすることになるワケなんだけど、那奈が銀行強盗犯のリーダー・拓人に恋をしてしまう(フリなのか実際にしていたのかは、よくわからない)という唐突なストーリー展開で、遂には拓人を自分だけのものにしたいと、強盗仲間を殺していくというカオスな展開に...
那奈の職業の正体がラストで判明すると、今までの伏線がフラッシュバックのようにつながっていくんだけど...「極上のドンデン返し」とあるけど、並レベルの伏線。
結末を知ってしまうと、実は那奈は仲間を殺していないということが判明。
ただ、B級映画ならB級映画らしく、カルト映画狙いでそのままカオスな展開を突き進んでもよかったのではないかと思ってしまう。
この結末だと変に狙った感が出てしまってスッキリしない。