わしかずまの中の人

アンダルシアの犬のわしかずまの中の人のネタバレレビュー・内容・結末

アンダルシアの犬(1928年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

シュルレアリスム(超現実)の代表的画家👨‍🎨、サルバドール・ダリが脚本、出演している今作。
極めて芸術的要素🎨が強い。
というのも、シュルレアリスムというのは、夢や幻想、想像を現実世界の中に落とし込んで、芸術として表現するものだからである。
ちなみに、日本語🇯🇵のシュールの語源にもなっている。

現代芸術では、キュビスム(ピカソが代表的、キューブ📦を積み重ねたように見えることから)によって、空間の新たなとらえ方が誕生し、シュルレアリスムへと繋がっていく。

要は、シュルレアリスムとは現実世界を元にして、自由なアイディアや想像💭を画の中に落とし込んだものであって、描かれた事象が現実的かどうかは問題ではない。今作も、ダリの具現化されたアイディアを楽しむもの。
そこからさらに、「自分ならこう描くだろう🤔」と想像を膨らませて鑑賞する事で、シュルレアリスムの無限の可能性に気づく事が出来る。

ふとした時に、シチュエーションは現実的なのに実際には起こり得ない事象を夢で見ることがある。
このような無意識の日常に、シュルレアリスムの面白さを感じることができる。