おれの父はJRと名前を変える前の「国鉄マン」でした…田舎の駅の駅員をしてました…
国鉄マンの家族ということで色々特典もあって鉄道オタクの友達から随分羨ましがられたもんです…
そんなおれは映画オタクで鉄道にはあまり興味がないという皮肉…
でも、おれの文鎮は薄く切った新幹線のレールでした…
「かぞくいろーPAILWAYS わたしたちの出発―」
こんなタイトルじゃそりゃなめてかかりますよね…
人生と鉄道をかけたほのぼの感動作?
確かにその通りだけどなめてました…ごめんなさい…
この映画の中で何回か出てくるんだけど…泣いてる人がいたら何も言わずティッシュを箱ごと渡す…
やれやれ…誰かおれにティッシュを…箱ごと…
國村隼は言います…
鉄道…ちゅうもんは誰かを乗せて走るもんじゃ…
乗せたい人がいるっちゅうのは幸せなことじゃ…
人は死ぬよね…
順番通りだったり順番通りじゃなかったり…
ゆっくり死んだり突然死んだり…
犬でも猫でも鹿だって…死ぬよね…
生きるものはいつか死ぬ…
色々ショックだけどこれは摂理だ…
残ったものは何とか生きていくしかない…
死んだものは消えた?
確かに消えたけど…
写真や動画だけじゃなく…思い出が残されたものの中に間違いなく生き続けるんだよな…
そして死んだあとも残された人たちに影響を与え続ける…
家族か…
有村架純ちゃんは言います…
前方を指差して…「出発進行!」
おい!誰か俺にティッシュを…
箱ごと!(笑)