せびたん

ルームロンダリングのせびたんのレビュー・感想・評価

ルームロンダリング(2018年製作の映画)
3.0
ワケあり物件を霊的に浄化する話かなと思ってたんですが違いました。主人公の御子(巫女?)は、ほんのしばらくワケあり物件に居住するだけでした。そしてこれはホラーの世界観を借りた家族愛の物語でした。ホラー要素はほぼなくて、本作内で最も凶暴で凶悪で異常なのは池田エライザちゃんの胸だったですね。うん、あれは圧倒的にやばかったです。何かに憑かれてるから除霊しなきゃなレベルなので私に除霊させてほしいです(←いやちょっと自分でも何言ってるか分からないですが笑)。


ところでワケあり物件の告知義務ですが、賃貸物件の場合はかなり凶悪な(あるいは異常な)事案でないかぎり、直近2年くらいの事案が対象とのことでした。一般的な病死とか自殺がこれにあたると思います。
居住用の賃貸物件の場合、この2年というのが契約期間になることが多いので「誰かひとりが住めば告知義務はなくなる」という《誤解》に繋がったんじゃないかと思うのですが、誰かがちょこっと住んだくらいでは現実には告知義務はなくならないようです。
ですのでエライザちゃんの胸のように凶悪で凶暴な(あるいは異常な)事案ですと、10年経っても20年経っても告知義務の対象になります。

売買物件の場合は直近10年がひとつの目安になるようですが、その後も事案のエライザ度によって告知義務が生じるのは賃貸と同じです。しかし事案の起こった建物が取り壊され、更地になった状態ですと告知しないことが多いようです。家の中で死んだ者は家に憑くという考え方なのでしょうか。まあ今まで誰も死んだことのない土地なんてあるわけないですから気にしないのが1番です。なんかイヤな雰囲気だなあって思う土地とか建物には住まないのが1番です。
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