shiho

ルームロンダリングのshihoのレビュー・感想・評価

ルームロンダリング(2018年製作の映画)
3.3
前の住居人が亡くなっているワケあり物件のつぎの住居人となり、ワケあり物件でなくする的な仕事(バイト?)をしているワケあり女の子の話。

色づかいがきれいで、照明や家具デザイン、音楽の使い方などコミカルでかわいらしい感じでした。

音楽の使い方もレトロで良かった。

脚本的には起(面白い)→承(中だるみ)→転(面白いがちとくどい)→結(じわりと泣く)って感じで、
もう少しスリムにした方がスッキリしたんでないかなと思いました。

主演のイライザちゃん(元モデルの子なんですね!)が魅力的で、美しく見える時と若干ブサく見える時があり、でも存在感のあるいい女優さんでした。
園子温の映画にも出ていたということで(笑)(?)、下着姿やお風呂場シーンなど細かなほんのりエロスもあって良かったです。いやらしくないかわいいエロなの。
演技面ではもうちょっとかなという感じでしたが、最後に笑った顔は可愛かったです。

あとオダギリジョーみたいなセクシーな叔父いたらやばいな。オダギリジョーのシャツ、どこに売ってるの?ってくらい派手でおもろかった。そして似合う。

最初は家族がいなくなってしまって、心を閉ざしていた主人公が他者(幽霊含む)との関わりの中でだんだん自分を出していって解放される姿はグッとくるものがありました。

ただ、ここまで心を閉ざしている女の子がこんな主張の強い赤い服着るかなぁ?ってのがなんとなく引っかかって、せっかく美術に凝るなら、私的には服装もちょっと変化をつけて欲しかったかな。

不動産系ホラー「残穢」のコミカル版みたいなのかと思ってましたが、幽霊が幽霊らしくなくって(血も最低限だし、儚さもないし笑)、全然怖くはないです。

やっぱり、自分がいて、他者がいて、その人のために何かをしてあげたいと思って、反応が返ってきて、自分も嬉しくてっていうのが当たり前の事なんだけど生きることなんだなって感じました。

疎ましく思ったり衝突したりもあるけど、自分以外の誰かのことを想って、心配したり、幸せを願うことって、それこそが幸せなんだなと。この世界の中にいることだろうなと。

ほのぼの系好きな方にはぜひおススメ出来ます。クセも強くないので、もっとこれから洗練されていけばこの監督のこの後の作品も観てみたいですね。


《プチ宣伝》
ドラマ版の方に「アンナチュラル」のレビューを書きました〜★
あまりにいいね!が付かなくて寂しいのでお暇があったら読んでやって下さい〜笑ι(////・-・´///)/

(みんなあんまドラマの方見ないのかな…私も普段は見ないもんな…)
shiho

shiho