こたつむり

ルームロンダリングのこたつむりのレビュー・感想・評価

ルームロンダリング(2018年製作の映画)
3.5
★ 池田エライザ!池田エライザ!

ルームロンダリングとは?
過去に自殺や他殺があった“事故物件”の浄化を行うお仕事です。おわり。

って適当な説明でスミマセン。
でも、そのくらい「ゆる~い」物語だから良いのです。たぶん、観客想定年齢層は10代から20代。殻に閉じこもった主人公の成長を楽しめる世代向きなのです。

だから、鋭いツッコミは御法度ですよ。
「もっと××したらいいじゃん」なんて禁句の筆頭。ふわふわな雰囲気に浸り、お化けが見えてしまう主人公に寄り添うように鑑賞したほうが楽しめます。

ならば、僕のように無粋な輩の場合。
何を楽しめば良いのか…というと、ここは主演の池田エライザさん一択。彼女の魅力にニタニタとすれば良いのです。

いやぁ。とても魅力的な女性ですね。
悪く言えば不安定…なのですが、良く言えば表情豊か。コロコロと雰囲気が変わる様は、人を惹きつけてやまないのです。

あと“計算高さを感じない隙”が素晴らしく。
条件反射的に手を差し伸べたくなるのです。ただ、これは同性からは嫌われる素養かもしれません。失礼を承知で言うならば、裕木奈江さん系統ですかね。

でも、これは女優さんとしては天分の才能。
彼女の魅力をググッと引き出せる監督さんと組んだら…いやぁ。大化けしそうな予感がプンプンしますよ。例えば、飛ぶ鳥を落とす勢いの是枝監督が起用したら…面白いことになりそうです。

しかも、スタイルが良いのですよ。
本作でも“サービスカット”がありましたが、思わず巻き戻して何度も観たくなるほど。いや、巻き戻していないですけどね。そのくらいに鼻の下が伸びました。いや、巻き戻していないですけどね。

まあ、そんなわけで。
物語としてはB級コメディ。
正直なところ、110分弱の尺は長い…と感じてしまう展開ですが、主演女優さんを楽しめるならば問題なし。心にゆとりがある人向けの作品だと思います。

あと、オダギリジョーさんは相変わらずでした(適当)。
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