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高崎グラフィティ。のnhr703のレビュー・感想・評価

高崎グラフィティ。(2018年製作の映画)
4.5
これは凄い良い映画に出会ってしまった!元々青春群像劇好きだけど、この映画はなんていうかもう、、、凄い好き!!!


なんて表現すれば良いんだろう。
鬱屈した感じとか、高校時代の友人関係とかクラスでの立ち位置とか自分が何者なのかとかそういうモヤモヤした感じ。東京へはそこまで遠くはないし田舎では無いんだけど…っていう閉塞感のある地方の描き方が上手い!わかる。。


ラスト、叫ぶシーンとかはベタっちゃベタだけどこういうベタさは好き。花火のとことか。青春じゃん。


本当は対して仲良くないんだろうなあーってグループの描き方とか、絶妙な垢抜けないダサさとか、男子高校生たちがわいわいしてるとことか、いちいちとてもリアル。監督もまだ20代だからこそ近いものがあるんだろうなあ。


「学校つまんなかったなあー」「ちゃんと青春しとけばよかった」「俺なんて必死でピエロやって馴染んでたのに」「こんな良い女を幸せにできるなんて最高ですよ」「友達のままでいてくださーい!」「あいつには東京に行ってほしいんだ」などなど、印象的なシーンがいっぱい。



主演の佐藤玲がめっちゃクセのある可愛さで、そしたら撮影当時25〜6!?!?
全く見えない。。。
岡野真也も気づかなかった。他作品でもっと大人っぽいイメージだったけど、この作品ではしっかりと女子高校生だった。この子にちょっと感情移入しちゃったな。



上映後の監督トークショーも面白かった。監督、めっちゃ風格あるけど同世代か…。
きっかけは、大学の同級生(面識はほぼない)だった佐藤さんからツイッターのDMが来たことだそう。作品を作りたい、と。


メイン五人組もオーディションを募集かけたらすごい来ちゃって毎日150人くらいずつ見て、最終的には五人組を10組以上作ってシャッフルしてしっくり来る人たちにした。裏のテンションを前に持ってくるイメージで、本当に仲良くやっていた、とのこと。


胸いっぱいになっちゃってうまく話せなかったけど、もっとお話ししたかったな。
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