おばけシューター

(r)adius ラディウスのおばけシューターのレビュー・感想・評価

(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)
3.3
映画館では今もどこかで新作映画が公開されている。誰が映画を見張るのか、誰がムービーをウォッチするのか。シネマンディアスことおばけシューターがウキウキウォッチング。その名も、ムービーウォッチメン!(うろ覚え)

シチュエーションサスペンスが観たくてアマプラ漁り、唯一視聴可能だったので!

ほんとは電話ボックスに閉じ込められたり(フォーンブース)サウナに閉じ込められたり(247F°)ATM(ATM)や棺桶(タイトル忘れた)、動物園の猿山に閉じ込められるやつ(そんなの無いか)が観たかったが、本作も抜け出せないシチュエーションという意味では同義か。

自分の半径15mに入ったあらゆる生物は即死すると言う迷惑極まりないパッシブスキルの主人公リアム、割とまともで飲み込みが早く,孤独や絶望を味わう前に物語が転じていく。よく言えばテンポが良く,明らかに製作側の都合的脚本だなーとしばらく思っていたが「第二のルール」がわかったときそういう話ね!と納得し、前半の流れも全然許せた。
しかしシチュエーションサスペンスにありがちなこの設定をやりたいだけ感が先行しているの否めず、特にラストに至るまでほとんど何も解決しないのは残念だった。主人公のラストの行動は,彼女との過去をシンプルにする事で意図せず殺害してしまった人に対してではなく彼女を救いたいために殺してしまった人への贖罪とした方がよかったんじゃないかな〜〜
なんにせよ設定自体はドラマでもやれるほどの可能性を感じた!