目が覚めたら記憶がない。しかも自分の半径15メートル以内に入ったものは死ぬことが分かる。ただある女性と一緒にいれば、その恐るべき能力は発動しなくなる。
設定は突飛であるものの土台はしっかりしているし伏線回収もできているし普通に面白い作品でした。
でも何か物足りない。映画のトーンや展開が何度も見たことあるせいか、主演二人の演技がクサかったせいか、もう少し上手く調整すればもっと面白くできた気もした。
まぁ気軽に見れるB級映画としては良作。
以下ネタバレありです。
能力は二人の直前の思考や行動をファンタジックに拡大解釈したもの。あるいは無意識の表出、元来の人間性とも言えるだろう。対比として考えるなら、人を殺すものもの、それを阻止するもの。暴力性と抑制。また離れたくても離れられないというのは、根源的な男と女の関係性とも言えるかもしれない。
雷により特殊能力を得てしまうのはありがちだし、二人が雷に打たれるシーンの安っぽさには思わず笑ってしまったが、能力の意味合いは割と好きだった。