NAOKI

千と千尋の神隠しのNAOKIのレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
3.8
小学生だったおれ😁
夏休み…クワガタとかカブトムシを探して毎日のように山に登る…
ある日いつも通る山道を少しそれてみたら道に迷ってしまって💦ちょっと焦りながら元の道に戻ろうと闇雲に茂みを突き進んでいると唐突に開けた場所に出た!そこは木々に囲まれた空き地ですすきの様な銀色の穂を持つ植物が一面に生えていて雲の上にいるような不思議な空間だった。いつも来ている山なのに初めて見る場所…子供心に何か異世界に迷い込んだような気がして…そこを「天国」と名付け、自分だけの秘密の場所にしたのでした。

この映画は、とにかく冒頭が素晴らしい。映画で異世界を描くときそこをリアルに感じさせるために現実から繋がっている実感を観ている人に思わせる必要がある。

映画が好きなような連中なんていつも夢見がちで妄想癖の塊みたいなもんだから(失礼😁)毎朝通る地下鉄の通路にある立入禁止のあのドアの向こうには不思議な世界が広がってる…なんてよく考えるでしょう?😁
(え?おれだけ?💦)

とにかく…いきなり引っ越しである。正確には引っ越し先の家に向かう家族の車…誰にでも経験があるどんな平凡な人間にも日常をチャラにして新しい世界に飛び込む不安と期待渦巻く「引っ越し」…そこから…
「おかしいな…一本…道を間違えたかな?」こんな些細な感じから森のなかに表れる謎の石像…
そしてたどり着く打ち捨てられた「テーマパーク」…
ここの感じ…誰でも思い当たる節があるようなシーンだけど、ここから日が暮れていくとともに現実世界がぐらぁっと異世界に変わっていく感じがほんとに素晴らしい。

宮崎駿
「もののけ姫」で引退するとか抜かしやがって…このじじぃはまだこんなに溢れるほどのイマジネーションを抱えていたのか?!
もうここからはそのイマジネーションの奔流に身を任せるしかない感じで私たちはこの映画にどっぷり浸かることになるのです💦

印象に残ってるシーンがある。油屋に入った千尋が寝所で皆が働いてる時間ひとりで寝ている。具合が悪いみたい…リン先輩が心配してご飯とか持ってきてくれたりしてる。なんか熱出して学校休んだ午後…誰もいない家で目覚めた時のような、あのけだるい感じを思い出す…

女友達が…
「あれは初潮だね」「え?」
子供が観るアニメだからそんな生々しい表現は出てこないけど女性から観るとすごくリアルにそう思うと言われた…鈍感なおれはなんかただ不思議なシーンだと思ってただけで…まさか千尋の体と心の成長を示すシーンだとは思わなかった💦
ほんとにそうかはわからないけど、あのシーンは確かにそう考えると自然だよね…なんてじじぃだ😁💦

幼少を過ごした田舎を引っ越すことになり、あの「天国」へ別れを告げるつもりで登った。一人になりたいときや悲しいことがあったときはいつもここで過ごした大切な場所…

あれは夢だったのかな?
いや、間違いなくおれはその時、「天国」であれに出会ったんだ…