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千と千尋の神隠しのサウナーのレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
4.3
ジブリでも変わった作品でとても好き

千尋は今までのジブリの主人公のような凛とした子でなく普通の幼い女のコ、俺も娘がいるけど子供特有の「ほおけた」表情がアニメーションで表現されてる。まだ自分で考え行動する事が出なない子供である。
そんな幼い千尋が湯屋と言う会社で強制労働させられる。湯婆婆なるやり手女社長はワンマン。憧れのハク先輩。金に目が無い同僚たち。
ブラック企業かと思ったこの会社は実はいい会社だ。皆裏表がなく千をすぐに仲間として受け入れてくれる。そして千は自らの意思で考え行動し今を切り開いていく。
ただ千の成長スピードがヤバすぎる。
千の責任で、カオナシに同僚が食われ、会社にも大きな損失を出して女社長に呼び出されるも堂々としている千。うつむいて何も言えなくなるだろ普通、流石に泣いて謝るだろと思ってしまうが、面白いから気にしない。

湯屋の美術と妖怪の様な神様の対比も絵的にすごく美しい。

上京し親元を離れ、社会の中で欲と優しさに触れながら子供が大人へと成長する話。

ラストの実家の車をみると数日の話ではなく、数年間の時間が経過していたことが分かる。
「千と千尋の神隠し」タイトルも素晴らしいわ
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