Yuto

スパイダーマン:スパイダーバースのYutoのレビュー・感想・評価

5.0
マンガをそのまま3Dアニメにしたら?

本作のコンセプトを一文で表せばこんなところだろうか。これだけ読んでも意味はわからないだろう。

しかし本作『スパイダーマン: スパイダーバース』はそれを実現させた。予想を遥かに上回る形で。



いやあ、参った。度肝を抜かれた。アニメでこんなにワクワクしたのはいつぶりだろう。もう純粋に大好き。
しかしながら、私は別にスパイダーマンのファンというわけではありません。アメコミは読んだことないし、スパイダーマン関連で観たことある映画はアンドリュー・ガーフィールド主演のアメイジング2部作だけ。これと言って思い入れはないです。

しかし、そんな私が観ても本作は非常に面白かった、いや素晴らしかったです。これぞアニメという媒体の真骨頂であると思います。


マンガと3Dアニメ。2次元と3次元の融合。本作の最も優れた点は、この相反する要素を見事に共存させつつ、それぞれの良さを思う存分発揮していることであろう。

実写でも、マンガでも、普通のアニメでもできないようなこと。
革新的とも言えるえ3Dアニメーションは、最初から最後まで私を釘付けにした。映像面では非の打ち所がない。
音楽も最高にクールで、常に視聴者を飽きさせない。
脚本や設定も興味深く、キャラクターは味方も悪役も皆素晴らしい。

その年のアカデミー長編アニメ映画賞を受賞するに相応しい、まさに完璧とも言えるアニメ映画。



スパイダーマン素人の私が断言します。スパイダーマンを知らなくても本作は楽しめます。アニメファンに限らず、映画ファンにも強くオススメします。大人も子供も絶対好きになれる。

いざ、スパイダーバースへ!

2021年13本目
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