面白かった。噂通り、これは頑張って劇場鑑賞してよかった。
まずもってInto the Spider-Verseっていうタイトル自体、めちゃめちゃ格好いい。
映像が相当凝っている。どうやったらこんなの考えられるのか。エンドロールまで含めて隅から隅までずっと観てしまった。メガネをかけて見る3D映像とも、トイストーリーやそばかすの姫とも違う。CGアニメ表現に二次元アニメ表現とコミック表現が次々と混入してくる。うーん、説明が難しいな。まぁ、これは観てもらうのが早い。
予告などでも明かされている通り、本作には複数のスパイダーマンが登場する。でも、一人一人がその世界では唯一無二の存在。彼らはそれぞれ自分の次元がある。その設定が映像とちゃんと合致していて、マトリックスみたいに、これは成功しているケースだと思った。
ストーリーもよかった。スパイダーマンは元々、少年性が扱われているので、子どもっぽい印象にもなり得るけれど、本作は僕の世代でも違和感なく受け入れられた。自分はこの世界でたったひとり。でもひとりじゃない。依存心ではなく、自分と同じように全力疾走している人間が他にもいる気づくとちょっと安心する、という感覚かな。
「信じて、跳べ」はいい台詞だった。
「尊敬されたかったのに」は切ない台詞。
キャラクターではグウェンとノアールが好きだった。みんなそうか笑。
ノアールはモノクロの世界から来たスパイダーマンなので、6色のルービックキューブを解くことができない。でも挑戦する、っていうところが微妙に好きだった。声はニコラスケイジがやっていて、彼は映画『スノーデン』でもルービックキューブ好きのCIAエンジニアを演じていた。好きな俳優さんだ。声も格好よかった。
Filmarksの上映企画にて鑑賞。
劇場で見逃していたので、この企画にも感謝。