つるみん

スパイダーマン:スパイダーバースのつるみんのレビュー・感想・評価

4.0
ハワイで2D観賞。
その後日本でIMAX3D観賞。

サム・ライミ版を愛する人。
いやスパイダーマンを愛する人。
いやいやスタン・リーを愛する人。

観ないと後悔します。


先に言うと絶対にIMAX3Dで観ていただきたい。この作品とIMAXの相性は抜群で、これでもかと1つの画面に沢山の情報量を詰め込み、コミックを読むかのようにワンシーンというより1ページをめくるかのような演出が大画面になるとより分かりやすくなる。そして3Dの奥行きの差が実写と比べ、かなりあるので3D体験という意味でも十分楽しめるエキサイティングな一作。エンドロールまで3D仕様の映画は他にないと思う。それからIMAXとの相性の良さは圧倒的な音響。IMAXを観賞する前の説明で「ほらココからも!」と言われるように全方向に設置されたクリアなスピーカーがシーンとリンクする計算し尽くされた演出が堪らない。ここまでやってくれるとIMAXで観た甲斐があったなと胸張って言える。


アメコミをそのまま映像化した作品。吹き出しやスピード線、効果音をそのまま文字表記にしたり、アニメーションとはこれまた別で、コミックにしか存在しない手法を映画に取り入れ、映像と融合させる凄さ。正直、目が疲れるのを覚悟していった方が良いかと。能動的に読んでいたものが、受動的になる何とも不思議な体感ができる。

ストーリーも素晴らしく、典型的な主人公の成長物語に加え、ヒーローのアッセンブル感やヒーローだからこその苦悩、宿命等を簡潔に描き、我々に訴えかけるラストの台詞もmarvelらしい。編集の仕方も上手く観ている側を楽しませようという心意気を感じる事ができる。

これは本当に凄い芸術作品。
アカデミー長編アニメーションを受賞するに決まっている。
つるみん

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