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スパイダーマン:スパイダーバースの4747のレビュー・感想・評価

4.3
ブルックリンに住むマイルス・モラレスは人当たりもよく、頭も良いが父親の意向で進学校に通うことに馴染めずにいた。
そんな彼にとって、型にハマらない叔父、アーロンは憧れであった。学校で馴染めず落ち込んでいたマイルスは叔父に連れられ地下鉄の奥に行き、趣味であるグラフィックアートを描く。スプレーを使うのに夢中になっていると、どこからともなく特殊なクモが現れ、噛まれてしまう。
  次の日、彼はスパイダーパワーに目覚めていた。突然のことに混乱したマイルスは、昨夜の地下鉄の奥に戻る。
するとさらに奥から物音が聞こえる。なんとそこでは、本物のスパイダーマンが戦っていた…。

2018年度アカデミー賞長編アニメ映画賞受賞作品。異なる世界線のスパイダーマンが集うお祭り作品。

こういった映画って減点方式じゃないなと思わされる作品であった。

キャラが多くて、後半のキャラ説明も拝啓もおざなりだし、敵キャラのスパイダーマンへの悪意の理由も微妙だし、主人公の特殊能力は強すぎだし、色々とツッコミポイントはあった。
しかし、そんなことどうでも良くなるくらい「カッコイイ」シーンが多い。
  SONYのタイトルの後に流れるコロンビアのオープニングが本作の仕様になっていたりと序盤から手が込んでいるなと思わされる。
  スパイダーマンはマーベルの中でもポップなイメージがあるが、アニメとの相性は抜群で、戦闘シーンのキレっキレの描写と日常シーンのコミカルさのギャップも程よい。
  マイルスとピーターBパーカーの掛合いは年の離れた兄弟のようで良かった。
  キャラが多い割には、マイルスの父親が子を思う描写がよく描けていたと感じた。

酸いも甘いも経験した、各世界線のスパイダーマン立ちが口を揃えて言っていた「全てを救うことは出来ない」という言葉。それでもなお、立ち上がり続けるスパイダーマン。MJの「スパイダーマンはみんなそのもの」というセリフ。アメコミならよく聞くセリフだが、今作は何故か響いてしまった。
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