Shelby

スパイダーマン:スパイダーバースのShelbyのレビュー・感想・評価

5.0
控えめに言って、ですね。


「最高すぎるだろ。」


何これ、は?面白すぎん?え?なに?(混乱中)
映画館を出る時までテンション上がりっぱなし。IMAXでみて大正解。ぶっちゃけこの映画見る予定もなければそこまで惹かれてもいなかった。けど、あまりにもフォロワーさん達の評価も高かったのが気に掛かっていたし、偶然時間的にも都合のよかった今作を見るに至ったわけだが。まあ、テンションぶち上げでしたわ。とてつもなく面白い。

なんというか、観る前はアニメーションだからって正直舐めてました。そんなに言うほどではなかろうと。普段アニメ映画を見る時は特に拘りもないので、2Dでしかみてこなかったですし。
でもこの映画に関してはIMAXや4DXで是非見て欲しい。最新のCG技術と手書きタッチの映像が見事な融合を果たしている。奥行のあるダイナミックな映像体験でマイルスたちと一緒にスパイダーマン気分を味わえること間違いなし。例えるならばUSJのスパイダーマンアトラクションを映画館で楽しめるようなイメージ。
マイルスが糸でスイングする度にこちらも体が揺れ動いてしまう。

MARVEL好きの方々がこぞってここが好きと挙げるオープニングのMARVELタイトル。あれ、私も好きなんです。始まるぞーって感じがして、毎回にやけちゃいます。けど今作のオープニングに至っては、もういつも以上にワクワクとニヤニヤが止まらない。アニメーションと融合されているが故に、更にアメコミ色強めでタイトルが流れる。パワーアップされたその映像にぐっと最初から惹き込まれてしまう。

世界の平和を守っていたスパイダーマンことピーター・パーカーの突然の訃報。新生スパイダーマンである少年マイルスは、自分の能力を自覚し始める。がしかし、マイルスの前に次々と現れたのは、別次元のスパイダーマン達だった。

MARVEL作品に欠かせない別次元設定がここでも活かされる。別次元でのスパイダーマン達が次々集結していく様は笑いがこみ上げて大変だった。王道な内容の面白さもさることながら、しっかり観客が笑えるコミカルな展開を組み込むのも忘れていない。意外だったのは、主人公マイルスがアフリカ系黒人だったこと。既存の映画であれば白人で描くところを、昨今の風潮を取り入れていたのが今風だと感じた。

昨年この世を去ったスタン・リーに向けて、エンドクレジットで綴ったメッセージ。
「ありがとう。僕たちは一人じゃないと教えてくれて。」映画と強い結び付きのあるメッセージをラストに持ってくるのは狡い。この言葉で最後の最後に、また更に泣かされてしまった。

まさかアニメーション映画で星5を付ける日がこようとは思ってもいなかった。本当にずっと映像を見ておけるくらい、心の底から楽しかったのだ。純粋な気持ちで笑って泣けて完璧に心を鷲掴みにされた2時間弱。アニメーションの枠を超えた超絶爽快動きまくるコミック映画。

要はつまり、“最高”の一言。
Shelby

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