とぅん

スパイダーマン:スパイダーバースのとぅんのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

Hey!

何故かアニメというフォーマットでの制作、多次元を取り扱った内容と聞いて、不安だったけど、超高評価に釣られて鑑賞。
とっ散らかってるのかなとか思ったけど、疑って申し訳ないと思えるぐらいテンション上がりっぱなし。

これはアニメだからこそ成立するというか、明らかにキャラデザ別の人が描いただろってスパイダーマンが出てきて納得。
アメリカではアカデミー賞取ったぐらい評価されているけど、人種どころか種族さえ超えてしまったキャラクター勢によるところが大きいと思う。
正直、みんなキャラ立ちしてて、全員「Marvel vs Capcom」の次回作に出して欲しいぐらいだ。
特に白黒しか認識できないノワールに萌える。

マイルスとピーターの師弟関係とか、親父との絆とか、個人的に胸熱要素ぶち込み過ぎててヤバかった。
映画じゃないけど、僕のヒーローアカデミアの最初の方とかが好きな人はグッとくるはず。
親父との絆は超名作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」でも描かれていたけど、アメコミの鉄板なんですかね。
ドア越しの会話は泣けたぞ。

音楽はサントラを聴いていたからどんな感じかわかっていたけど、Post MaloneとかVince Staplesとか使ってて今風で良い。
というか、Post Maloneは端役で出演までしているという待遇ですよ。

そして、Chance The Rapperもグラフィティーで出演しておりました。
良いところ押さえてるなぁと。
思い返せば、ソニー製のトビー・マグワイア版スパイディも、サントラは当時の間違いないバンドとか押さえてたもんなぁ。

IMAXで観て良かったと思えるほどアクションが楽しくて、アメコミ特有の文字がスパーンと出る演出もアニメだからこそ。
結構笑えるシーンもあるけど、個人的にはエンドロール後のやり取りが一番ツボってしまった。
スタン・リー御大の使い方も粋で、本当に良かった。

誰だって特別になれるっていうシンプルなメッセージも響いた。
アカデミー賞の壇上で「この映画の中にあなたを見つけられたら幸いです。」みたいなこと言ってたのはこういう事だったのねと。
とぅん

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