じょにー

スパイダーマン:スパイダーバースのじょにーのレビュー・感想・評価

4.9
スパイダーマン史の集大成。
アメコミファンもアニメファンも映画ファンもゲームしかやったことない人も、初心者もガチ勢も全員まとめて得しかしない驚異の大傑作。

サム・ライミ版の無印から映画シリーズをすべて観てきたけど、『スパイダーマン』という概念をやっと、真に理解できたように思う。
キャラクター、バックボーン、信念、運命。自分の知らないスパイダーマンにも必ず通ずる物がある。そしてエンタメとしての構造の特異性。スパイディの友達を名乗った彼もやっぱりそこにいてくれた。たまらん。文字通り、全世界とつながる感覚。

中盤あたりからは、今自分が見てる映像に毎秒感動してた。なんじゃこれ。それぞれのキャラのアイデンティティが作品の個性と化す鬼のような発想と実現力。
どのシリーズの表現も曲げずにどのシリーズのファンも傷付けない作品としての純度。その敬意に感服、、、。夢みたいな世界だ。
あ、こいつの出てるコミック持ってる〜くらいの人でも感激しちゃうでしょ。単純にクモちゃんズみんなのキャラが良すぎるしみんなバッチリ戦えるのも良すぎるし、なにより全員違ってその上で全員が『スパイダーマン』なんですよね。あー最高。

しかし好きなシーンが多すぎて困る。見せ場が多すぎて見足りない現象が起きてる。笑
むしろ好きじゃないシーンあったか??もうちょいロジックありきだと尚嬉しかったけど、凄まじい情報量で軽やかに進むから楽しさが上回る。

話は変わるけど、この映画のイベントで色んなスパイディのコスプレイヤーが集まってて、それを見て思った。
スパイダーバースじゃんって。
男でも女でもブタでもスクリーンでも現実でも関係ないんじゃん。みんな主人公なんだ。
それがスパイダーバースだ。
じょにー

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