ニクガタナ

スパイダーマン:スパイダーバースのニクガタナのレビュー・感想・評価

3.6
「ヴェノム」でエンドロールに挟まれた本作の特典映像に正直イライラしたが、評判良いので劇場で。変なタレント起用も無いので吹き替え版で鑑賞。宮野真守が流石に上手い。山寺宏一を超える洒脱な芝居で魅せる。玄田哲章と大塚明夫を起用した渋いキャスティングも好み。そうでなくちゃ。オリジナルキャストだとマハーシャラ・アリとニコラス・ケイジはどうなのか観てみたい。最近の実写のスパイダーマンってスパイダーマン自体はほぼCGアニメじゃん。CGアニメ作品でどう差別化すんだろう?と思ってたら、ドットと斜線のトーン表現でアメコミの雰囲気を加味しつつ、タメツメケレンが効いた手付けのアニメがよく出来てて、レイアウトも上手い。同じ背景を繰り返し使用したり、複数キャラに同じ紹介シーン当てがったり本来時間や予算効率を考えた、作業省略の為にやむなく発展した日本のアニメ様式から学んでるなぁと思うところも多々ある。日本のアニメクリエーターの方がきっと上手い表現は、なんかお家芸奪われたようで悔しい。スパイダーマンたちはアニメならではのマスクの目の開け閉じが割り切ってて表情分かりやすくて良かった。気づきのエフェクトとか、心の声のタイトルの入れ方がコミック的であり、現代的。パラレルワールドのスパイダーマン達が皆良いキャラ。中ではクールなスパイダーウーマンがいいな。未来世界のスパイダーマンが作画崩壊してるみたいな日本アニメ風少女キャラとロボットの組み合せで、グッと来ざるを得ない別れのシーンがわかってんなぁもぉ。主人公のルームメイトが大友克洋のキャラみたい。アキラみたいなクライマックスの4次元表現も上手くて 何かとセンスがいい。エンドロールは版画風トーンのレイヤー表現でこれもよく出来てる。エンドロール明けにわざわざ昔のアニメテイストでまた別キャラ登場させてたがどうゆうこと?スパイダーマンとのやりとりはなんか面白かったけど。日本語版のエンディングテーマ担当が「凛として時雨」ってのがちょっと引っかかったが概ね満足。