あまりにもすごいアニメだった。
3Dで作成した映像を更に手書きで補正しているというその技法。特許申請されてるらしいけど、マジですげぇ。
2Dと3Dのいいとこ取りが完璧すぎ。スパイダーマンの「静と動」がヒッジョーにうまく表現されてて最高でした。3Dを活用したグラフィティと音楽の調和や、スパイダーマンのマスクの挙動が違和感なくするする動く動く。アクションの演出も気持ちが良い。こうした映像体験はあまりに革命的なんですけどストーリーは意外と普通。ただ、軸のブレない成長物語としてのやさしいプロットは丁寧で、ピーターBとマイルス、二人のスパイダーマンを通した師弟関係はグッとくる。スパイダーマン全員がパラレルな自分であるということも活かした共感や苦悩なんか、なかなかに良くできた展開だと思います。
ついでにペニーパーカーちゃん可愛すぎて大いなる責任問題。
ジャパニメーションのジト目すら研究して浅はかな模倣ではない確信に満ちた「ま、こういう感じやろ？俺等もこれくらい出来るで」って感じで、技法を取り込んで昇華させてきたのには危機を覚えた。
おおよそ付け入る隙と思えるのはプラウラーの取ってつけた感くらいなものか
コメディ、シリアス、キャラクター、デザイン、意外性、全部とっても楽しめてしまう怪作！劇場でみてない奴はモグリ。
