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スパイダーマン:スパイダーバースのおはうちのレビュー・感想・評価

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3Dが素晴らしかったので推奨したい。爆発などのエフェクトや、漫画の効果線が3Dで強調されて楽しい。もし3Dで観なかったら評価は下がっていた。

見たことない映像の質感の連続は確かにエポックメイキング。ぬるぬる動くとかと形容されるタイプじゃない、少々カクついた感触がストップモーションのようだ。そのカクついた動きの中に、間違いなく決め画を差し込む。

『KUBO クボ 二本の弦の秘密』を観た感触に近いかな、技術屋の凄さがヒシヒシと伝わってきた、驚異的なのは良く分かった。

ペニー・パーカーちゃん人気が凄いから、どんな活躍をするのかと思ったら、登場するのに1時間以上は掛かっている。様々なスパイダーマンが登場するという目玉の展開に、あまり比重が置かれてない印象。主人公はマイルスで、彼女らではない。この匙加減はクレバーだった。

ある重要人物の喪失が及ぼす趨勢を、ジックリと物語って欲しかった。ぶっちゃけると、多次元のスパイダーマンの設定にあまり価値を見出せなかった。

117分の上映時間は、シナリオの構成に苦慮してまとめた尺で、体感時間だった。


二回目を2022/01/16(日)に鑑賞
スパイダーバースの初見時は前評判の高さから「見定めてやるよ」なウエメセ姿勢が少なからずあったから悪かった。二回目は身構えないシラフで観てたら笑える所ちゃんと笑える加減とか上手い、シナリオも文句無いし、アクションスゲー。

キングピンの箱型の体格で泣かされた。コイツの箱型のバカでかい体躯を押し込める電車の空間で、再会した奥さんと息子さんの二人は乗り物から出られるのに、キングピンはドアから出られないで電車の中でまた佇むのが寂しい。
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