吉田ジャスティスカツヲ

リビング ザ ゲームの吉田ジャスティスカツヲのレビュー・感想・評価

リビング ザ ゲーム(2016年製作の映画)
4.2
世の中にプロのテニスプレイヤーやゴルファーが居らっしゃるように…
【eスポーツ】という、対戦格闘ゲーム✊のプロの世界があることをご存知でしょうか?


他のプロスポーツと同じように彼らには有名企業のスポンサーがつく。
普段は自らの力を高めて、大会に臨む。
日本にはプロゲーマーの養成学校も存在する。

そんな業界で脚光を浴びるプロゲーマーの世界を掘り下げたドキュメンタリー映画です。

私から見れば話には聴いていました程度の世界ですが、巨額の賞金を掲げるこの業界への認識が深まりました。

また世界各国の伝説のゲーマーをスクープして、勝敗を競い合う彼らの姿に肉薄する撮影方法が、生き様のドラマを描きます。

ナレーションは全くありません。
ただ彼らが吐露する言葉と表情によって、ゲームに懸ける情熱や緊迫感がとてもよく伝わってきます。

立派な職業なのに業界への認知度の低さから、世間的にはまだまだ“遊び”と見做される…

【ゲームで食べていくこと】への葛藤…

結婚を逡巡するゲーマーのカップル…

長期間の取材と被写体との距離が可能にする人間味あふれる瞬間の数々に、私も親近感が湧いてきました。


格闘ゲームに詳しくなくとも是非ご覧あれ。
むしろゲーム業界でなくとも、別のジャンルでもプロを目指す若者にオススメしたいです。