RYUYA

欲望のRYUYAのレビュー・感想・評価

欲望(1966年製作の映画)
3.5
写真家の男は、モデルたちを置き去りにして休憩に出て、その出先で見つけた骨董品店で品定めしてたはずが、次は公園に行ってシャッターを切ってる。こんな様子で、主人公も、また映画自体も、行動や伏線を中断し置き去りにして次に進み、その謎は明かされないまま終わってゆく。ほんとに不条理な映画。ジャンルすら分からない。でも、やたら答えを知りたがる今の観客に、「自分で考えろクソども」と吐き捨てるように応えるアントニオーニの今作を、今の観客は観るべきだ。
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