コマミー

名探偵ピカチュウのコマミーのレビュー・感想・評価

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)
3.9
【共存と現実味】

いよいよ最速で、お披露目となったこの[実写版ポケモン]。最近だと、あの「ソニック」の実写版の予告編も公開された訳だが、やはり双方の作品で皆さん気になるのは、身体に生えてるフッサフサの[体毛]の件でだろう。

昨年、「プーと大人になった僕」で、プーと仲間たちのモフモフ感に癒された方は多いだろうが、一方でその点でアニメーション版と[比較]してしまう方も多いだろう。ただ、物語に少しでも"現実味"を観客に味わう実感を沸かせるため、より[リアルな質感]を目指したため、あのようにモフモフな身体に仕上がったのだ。
このポケモンやソニックの実写版も同様、その方法を用いて現実味を持たせていて、海外が描く[ポケモンとの共存性]を伝えたのだ。

そして、敢えてTVアニメやメインのポケモンゲームを映像化するのでなく、スピンオフである「名探偵ピカチュウ」を映像化したのも、ポケモンの[キャラクター性]と[人との共存]をより簡潔に表現出来るからであると思う。まず、ポケモンが喋ると言うのが魅力的だし、ハリウッドが得意とする[メッセージ性の収拾]に、とても適してるからだと思う。

と、ざっと伝えられる事はこんな感じなのだが、これはある意味、ハリウッドを含め、全世界のポケモンを愛する者・知ってる者の"夢を叶えた作品"と言って良いだろう。
ゲームソフトやカードゲーム、TVアニメなどを通して、世界中に愛されるようになった国民的アニメが、こうして海外で[新たな装い]でしかも実写化出来たのは、ポケモンをそれほど愛してなくても伝えられる、[偉大さ]なのではないだろうか。


それを全て引っ括めて、ポケモンたちを引っ張ってくれた
  
  "サトシのピカチュウ"

に、心から感謝の意を示したい……。
コマミー

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