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名探偵ピカチュウのsomaddesignのレビュー・感想・評価

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)
3.0
ポケモン世代だったら、もっと楽しいんだろうなあ…

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父と離れ、祖母に育てられ現在は保険調査員として働く孤独な青年ティム。ある日、父ハリーが事故で亡くなったとの知らせが入る。父の荷物を整理するため、人間とポケモンが共存する街ライムシティへ向かったティムは、自分にしか聞こえない人間の言葉を話す“名探偵ピカチュウ”と出会う。かつてハリーの相棒だったという名探偵ピカチュウは、ハリーがまだ生きていると主張。ハリーの事故死の真相を追うことに。

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10連休の反動か、繁忙期の忙しさが予想を上回る厳しさで、心身ともに衰弱しきり。ああ映画館に行きたい😩
慢性の腰痛と腱鞘炎で長時間座ってられなくて、映画館に行ったら行ったで辛いのもまた悲しい。


ピカチュウとの軽妙な会話が魅力な映画で、たぶんアダルトなジョークも満載ぽい。デッド・プールの中の人が、ピカチュウの中の人を演じた意味がここにある。
(自分の英語力が低いせいで、2割も分からなかったけど)

子供向けだけど、オフビートなギャグだったり露骨じゃない下ネタもあったりしてオッサンピカチュウを2時間堪能する感じ。超楽しい!

ポケモン世代じゃないせいもあって、出てくるポケモンが全然分からない。画面の端々で生き生きと人間と共存してる姿をみると、「ファンなら胸熱なんだろうなあ」と想像するばかり。
ストーリーが後出しジャンケン多くて辟易。子供向けとはいえ、伏線の回収ってより展開に合わせて前後の辻褄を後出しで合わせてる感じ🤢


おっさんピカチュウのパートナー:ティムを演じたジャスティス・スミス。「ジュラシック・ワールド 炎の王国」で見てたハズだけど、アフロメガネのオタクキャラから一転、巣立ちの時を迎えた揺れる青年役を好演。
ヒロインのルーシー:キャスリン・ニュートンは近作「レディ・バード」を見逃してしまってて悔やまれる。「スリービルボード」から今作、「ベン・イズ・バック」と話題作への出演が続く。大きな目とどこか暗い葛藤を抱えたような佇まいが印象的で、ルーシーの背景にまで踏み込んで解消されるようなストーリーを期待してしまったけど、時間が足りなかったし、たぶん余分だった。


あからさまに「カワイイ」キャラクターが苦手で、見た目より仕草や動機に可愛い味を見出したい。今作のピカチュウだと丸っこくてフワフワな可愛さより、オッサンのペーソスや葛藤が可愛かった!


43本目
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