<概説>
父の死の調査の相棒はなんとピカチュウ!?そのうえ当のピカチュウは「パパさんはまだ生きている」とか言い切って…
世界的ゲームの世界観をここに実写化!
<感想>
テレビ地上波は割と否定的な人間なのですが、これはよかった。吹き替えならではの良さがてんこ盛り。
①サブキャラの渡辺謙。
彼は生粋の日本人俳優なので「これ誰が吹替担当?」なんて思っていたのですが、まさかの本人担当。それも俳優的な喋りではなく、しっかり吹替声優に合わせて声優寄りの喋りに。明朗闊達な渡辺謙の声は実はこれが初めて。
②シレッといるロケット団
これはアニポケファンは大歓喜でしょう。アナウンス声とかちょいちょいアニポケ要素が入っていたのですが、ここまでガッツリ本家本元が絡んでくるとは。チョイ役だからこそニクイ演出というか。初ポケモンワールドの人はともかく、ポケモン世代としてはたまりません。
③ピカチュウ
これは当然といえば当然ですが、アニポケ世代からするとココを吹替で外したら吹替の意味がないです。逆に言えばココさえ外さなければ完璧。シティーハンターで『Get Wild』流したら名作みたいなもんです。
ただここまで声優に拘ってくると、ミュウツーも『ミュウツーの逆襲』の市村正親氏に演じて欲しかったというのが欲深い人間の正直な感想。『ミュウツーの逆襲』とは完全に別ミュウツーではありますが、めんどくさいオタクなのでそこは仕方ない。
しかし吹替のよさはアニポケファンだからこそというところがあったので、ポケモン初見の方はむしろ字幕がいいでしょう。そちらの方が素直にポケモンのかわいさが感じられるかも。
一応注意しておくとエイパムはめちゃくちゃ怖い。