Kubo

アンダー・ザ・ウォーターのKuboのレビュー・感想・評価

アンダー・ザ・ウォーター(2017年製作の映画)
3.9
今作の問題点が赤裸々と語られるのは
長いものの、判明した時に解るスッキリ感はとても聡明で、普遍的である。

枯渇した地で現在と過去を分別する自分
過去に遡り、”過去の現在”に捉われる自分

此れもまた、己との対比。
新たな角度から魅せる時空間移動。

「簡単に過去を変えれるなら--今が全て無意味になる」
時空間移動にて変化する歴史の恐れ
そして”本当の現在”の姿を知っているが故の葛藤。

派手なシーンや荘厳たる映像美ではないものの
環境音と最低限のSEのみで巧みにリアル感を出し、抑え目に描いた彩色で演出する雰囲気がとても映像とマッチしていました。

僕は好きです。
Kubo

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