Naoya

志乃ちゃんは自分の名前が言えないのNaoyaのレビュー・感想・評価

2.4
高校1年生の志乃は、喋ろうとする度に言葉に詰まり、名前すら上手く言うことができなかった。そんな彼女が、ギターが生きがいなのに音痴な同級生加代と仲良くなり、交流を深めていく。押見修造作のコミック映画化作。思春期独特の雰囲気は滲み出ていて、淡さの演出が良い。お互いにコンプレックスを抱え、人との関わりを避けていた2人を主人公にしたからこそ、歩み出す姿が素敵に感じる物語で、味わい深い青春ドラマになってます。お互いに音楽を通して仲良くなり、バンドを組み、猛練習を始める流れは素敵だが、思い通りに実らない姿も思春期らしい葛藤、この2人独特の空気感があり見どころでもある。全体的な雰囲気は優しく、時には切ないが、力強い物語になっている内容。終わり方も、単純な流れで終えるものでなく、よりドラマ性のある終え方で良い。主演の、志乃を演じた南沙良、加代を演じた蒔田彩珠の熱演が光る。
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