ゆっち

志乃ちゃんは自分の名前が言えないのゆっちのレビュー・感想・評価

3.9
ネタバレ含むかもしれないです。
すごく青春だなって映画でした。けどその青春って大勢が体験している、高校の同級生とワイワイキャイキャイして彼氏彼女がちゃんといるって青春ではなかったです。
多感な時期にしか味わえない、その中でも少ない人しか経験しないであろう独特な青春。
本当に大切だった友達との決別。同じ教室にいるのに話さない切なさ。これを経験した人ってどれくらいいるだろう。
最後のエンディング前、仲直りするのかなって思ってたのに、泣きました。思わずエンディングに入ってから感極まって泣いた映画は初めてです。それ程までに二人は友達でした。
志乃ちゃんにイライラする人もいるかもしれないけど私はイライラというより、今まで友達がいなかったからこその距離のつかめなさとか、どんなこと言ったら怒ってしまうんだとかそういう人間としての浅さに姉みたいな母親みたいな気持ちで成長を鑑賞していた。
志乃ちゃん役の南沙良さんと加代ちゃん役の蒔田彩珠さんの演技力凄かった。
もちろん嫌われ役の菊池くんも。
南さんのあの鼻水流しながら泣く姿。
真の女優さんなんだなと、一気に大好きになりました。
加代ちゃんのさり気ないけど、ちゃんと志乃ちゃんのこと大好きなんだよって気持ちが伝わってきて。
もう一度見たい映画です。
いい話だったなぁ。
ゆっち

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