Naoya

黒い箱のアリスのNaoyaのレビュー・感想・評価

黒い箱のアリス(2017年製作の映画)
2.5
父親が起こしてしまった事故で、母親の命と自らも右腕を失ってしまった少女。ある日森で巨大な黒い箱を発見する。そして、ある日訪問者が現れ、事が起こり始める、SFスリラー作。様々なSF要素、スリラー要素の高める材料が散りばめられた物語で、序盤から不穏な空気感は良い。映像の撮り方にも良い意味でクセがあり、印象的な場面が多々あります。登場人物が少ないながら、一つ一つの場面でSFスリラーらしく魅せる展開があるので見やすい。徐々に結末へと向けて流れる展開も、SFらしいワクワク感、スリラーらしい緊迫感は適度にあります。SFたる結末も余韻があって良いが、割合としてはスリラー寄りな物語。100分弱の作品ながら、比較的絵変わりは少ない作品ではある。余韻に浸りたくなる物語、考察したくなる、後の物語を想像したくなる魅力のある物語ではある。
Naoya

Naoya