柊

響 -HIBIKI-の柊のレビュー・感想・評価

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)
3.2
原作全く知らず、平手さんにも特に関心はない。
響は小説好きな高校生という設定らしいが、学校の屋上から落ちて、木の枝に引っかかりながら落下して無傷とか?ヤンキー男子の指を素手で折る?とかスーパー能力の持ち主かと思ったくらいだ。本当の能力は天才小説家だと。
いったいどんな設定だよって話です。

大人の小説家にも容赦なく毒舌、ある意味真実を口にするけど、暴力の制御ができない。暴力振るわれた相手が皆一様に納得して暴力を肯定してしまうのは更に変。やっぱり超能力者もどきで相手の心もコントロールしてそうに見える。
まぁマンガが原作だからこれでありなのか?

そして一番説得力がないのが、肝心の小説の中身がまるで出てこない事。どこが天才なのかも伝わらない。そして響の家庭環境もほぼ出てこないのも違和感あり。「お伽の庭」がどんな話なのか、読んだ者が皆一様に感動する話とは?また編集者に選考者の目は節穴かと言わせた「豚小屋の豚」だって…だいたい小説家は賞は本心欲しいのかもしれないけど、単行本になり、候補になるくらいならそこそこ知られた作家ではないのか?と思う。電車に飛び込む程ではないような気がする。
小栗旬がここまでブサイクに見えたのは初めてだ。そして、アヤカ・ウィルソン大人になったけど、安っぽい岡田結美に時々見えてしまった。
北川景子は相変わらず下手だなぁ、そして若者の中に入ると途端に老け顔なのがはっきりしてしまう。上手いなぁと思ったのはやっぱり北村有起哉。あと紅葉さんは美味しいキャスティング。笑
でも平手さんのデビュー作としてこの作品があるのなら、そこだけに特化するなら彼女の雰囲気は生かされていたと思う。
柊