どりあみかこん

響 -HIBIKI-のどりあみかこんのネタバレレビュー・内容・結末

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

酷評が少なくて、びっくりしてます。

常識に囚われない、自分のやりたい事をやり通す破天荒な女子高生響。彼女の小説が世に出るまで、彼女の大胆な言動や真っ直ぐな眼差し、純粋な心が周りの人の心を動かす。

んだろうなと、期待してました。
でも、終始響の自分勝手な行動にイライラしていました。
素晴らしい小説がどんなにかけようとも一方的な暴力は許されないですよね。誰も一瞬は思う事で、劇中後半でそれについての障害は出てくるのですが、映画的にあまりにも軽く払拭されて終わりました。
どんなに好き勝手にしても許される原因はあの小説なんですよ。現実はそんな甘くないじゃないかって思うので、それを肯定してる作品がどうかしてると思いました。

天才小説家、破天荒で暴力的、無愛想、友達もいて良い支援者もいる。私にとって共感できない主人公の部類です。
そんな存在だったら、押しつぶされそうな大きな困難や大切な人が離れて行く等、どんなに足掻いても受け入れなきゃ行けない展開があるとまだマシだったと思います。
それでも自分の意思を貫く響がカッコいいんじゃないんですか?応援できるんじゃないですか?
まだ高校生なのはわかります、まだ自分のことで精一杯なんですよね。
でもそれ故、怒涛の障害が発生しない理由にはならないですよね。

最後は、ギャラを確認してパトカーで移動する終わり方。
これがこの映画の答えなんだね、小説のお陰で都合よく彼女が自分らしく生きられる。ふざけんなよ。

散々な酷評失礼しました。