“人が面白いと思った作品に、
作者の分際で何ケチつけてんの?”
いやはや、こんなにも役が合ってる作品見たの久々かも知れない、、、
原作を見ずに鑑賞したのも影響しているのか、響の生き様に鳥肌が立ちました。
世の中で生きていく中、ある程度の常識というものは誰にでも必要と、暗黙の了解みたいなものが広がっているが、響にはそんなもの関係ない。自分が違うと思ったらそれを突き通す度胸があって、それが彼女にとっての生き方。
そもそも、勝手に我々が“常識”に縛られているだけなのかもしれないし、その“常識”で自分の生き方を左右されているのかもしれない。
アイドルである、平手友梨奈をそこまで詳しく知らない人でもこの役のハマりようには驚かされたと思う。
そして、編集者役としての北川景子も凄くしっくりきた。熱血とまではいかないが、世の中にいい小説を広めるために、一生懸命になったり、お姉ちゃんのように響を見守ったりするシーンには、こちらまで応援したくなる気持ちになった。
圧倒的な天才を目の当たりにして、自分には決して届く事のない存在がいると知ってしまう現実。
人が遠慮したり思っていた事を、ズバッと言って現実を見させる響。
もうそれが正しいとか間違っているとかではなく、とにかく痺れた。うん、痺れた。
次回作があるのであれば、是非ともまた響の生き様を見せて頂きたいものである。