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響 -HIBIKI-のnamugeのレビュー・感想・評価

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)
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映画として突っ込みたくなる点、御都合主義的な点はあるが…主人公、鮎喰響役の平手友梨奈がとにかくヤバイ。

平手友梨奈主役のアイドル映画かと思って見に行ったら、平手友梨奈という怪物が暴れまくる怪獣映画でしたよ。

15歳にして初めて書いた小説が直木賞、芥川賞最終候補同時ノミネートっていう現実感のない設定に真実味を与える彼女の佇まい=エキセントリック具合が輝いてましたね。ちなみに直木賞、芥川賞最終候補ダブルノミネートは60年ぶりと劇中で述べられてましたが1958年の第39回直木賞・芥川賞で北川壮平という方の「水の壁」という作品が実際に同時ノミネートされているそうです。ビックリ。

響と祖父江凛夏の絡みはすごく良くて特に最初の本棚のくだりのどっちも譲らない、女同士ならではのヒリツイた空気感は両者の負けず嫌いな性格や響は他人が決めたルールをぶっ壊していく存在なんだって事を端的に現していて良かったですね。

響が天才過ぎてそれだけではドラマも何も生まれないんだけれども周囲の大人たちが響に振り回される形でドラマが生まれていって、その脇を固める大人たちがホントに良いんですね。柳楽優弥に小栗旬、北村有起哉がいい仕事してるわ。やさぐれた小栗旬になんか既視感あるなと思ったら君スイと同じ監督か。納得。

スクリーンを暴れまわる平手友梨奈が見たい方は是非。
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