めちゃくちゃ面白い！！
想像以上！
結構、評価が別れてる作品っぽくて、
原作ファンだったり、平手友梨奈ファンだっりで評価が変わりそうな作品なので、自分の立場を先に言っときます。
原作は、全く読んだことがなく、表紙すら見たことはない。
平手友梨奈、というよりアイドルはほとんど知らなくて、この映画が話題になった時くらいに「サイレントマジョリティー」のPVを見て、平手友梨奈すげーって思ったくらい。
漫画原作の映画は基本あんまり好きじゃなくて、少女漫画系の映画化は特に見る気がしない。
好きな漫画原作映画は、るろ剣、デスノート、のだめ、GANTZとか。
見てない作品も多い。
そん中で、『響』はかなり上位に入る。
漫画原作の映画化で、一気につまらなくなる要素として
・原作に寄せすぎる
ハガレンとか（まだ見てないけど）
・フィクションとノンフィクションの境目
漫画原作だけじゃなく、映画って大きなウソは許せるけど、小さなウソは許せない。
その物語の設定とか、主人公の人格とか、そんなやついねーよってやつでも、映画なら許せる。ゴジラがいるって、ありえない設定でも映画なら許せる。
だけど、その中で小さなウソがあると途端につまらなくなる。
ゴジラが来てるのに、ゴジラが見える所まで来ないと逃げない人達、ゾンビ映画とかでも、ゾンビがいることは否定しないが、登場人物が、自分なら絶対にしない行動をしたら一気にシラケてしまう。
人格の設定がおかしくても、その人格であれば、そうするだろうという行動をしていれば違和感なく、スンナリ入り込める。
「響」は、とんだ人格の持ち主だ。
現実世界では、社会不適合者レベルだ。
だけどそこに文句は付けない。大きなウソだから。
漫画原作というのと、平手友梨奈の響と似た空気をもつ女優のおかげで、より大きなウソがすんなりと入った。
「お伽の庭」の内容が全く書かれない件について
最近ある本を読んで
「書かないことの魅力」があることを知った。
「誰もが感動する素晴らしい小説｣
この文章のみで、内容を全く描かないことによって、「お伽の庭｣が全ての人にとって最高の小説となる。
まぁ、「小説」というジャンル自体にあまり触れておらず、どちらが上か分かりにくい、今までにそんな文章だけで感動させられるような作品にであったことがないから、「最高の小説」は想像しにくい。
だけど、「絶世の美女」と言われたら、人によって思い描く人は違えど、絶世の美女をイメージ出来る。
「最高の小説」をイメージするのは難しいけれど、もし少しでも「お伽の庭」の内容が描かれていたら、「最高の小説」では無くなっていた気がする。
「響」について
社会不適合者であることは間違いがない。だけど、響は我々が心の奥底では思っているけど出来ないことを代行してくれる面もある。
理不尽な悪口には暴力で返したいと思うことがあるだろう。
自分が全く悪くなくても謝罪しなければならない現実に憤りを感じることもあるだろう。
飛び降りろと言われて本気で飛び降りようとする。
スカッとジャパンをより感覚的で視覚的で物理的にレベルアップさせた感じで、最高にスカッとした。
色々好きなセリフがあった。
「本人と仲直りしたのにどうして世間に謝らなくちゃならないの」
「読んでないのにつまらないというのは卑怯よ」
うろ覚えだけど、他にも染みたセリフがあった。
またいつか観よう
北村有起哉と野間口徹のめちゃくちゃ嫌な役が絶妙に好きだった。
北村有起哉どっかで見た事あるなぁと思ったらSPだったと思い出したら興奮した。SP見たの十数年前だけど、あの時と喋り方変わってなくない？笑
野間口徹もSP出てたし、1人でウケてた
この作品は、平手友梨奈あっての作品だとは思うけど、アイドルだからって理由で見ないのはもったいない作品だと思う
