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億男のariiiのレビュー・感想・評価

億男(2018年製作の映画)
3.2
お金とは何かというより、お金の価値って何だろうと考えさせられる映画だった。
予告からしてずっとふざけてる映画かと思っていたけど、ふざけているのはスパイスになっていて一応ちゃんとストーリーはあった。
最後結局お金とは何かの答えがはっきりしたのかしてないのかいまいちわからなかったけれど。
どちらかというと、これはキャスト点かなあ。キャストが面白くて良かった。
佐藤健さんと高橋一生さんが素敵なのは言うまでもないけど、脇を固める北村一輝さんや藤原竜也さんのキャラが濃すぎて笑った。個人的には藤原竜也さんのインチキ感が最高だった。こんな紙切れ〜〜!
そもそも一男はなんで借金してたんだろう。借金したから家族バラバラっていうのも背景がわからなかった。
お金で人は変わってしまうこともあるけれど、やっぱりあるにこしたことはないと思う。
自分の幸せ、家族の幸せ、友人関係。
お金があるから幸せ、ないから不幸せというわけではなくて、そもそも生きていくのにお金は必要だし、お金がある程度ないと幸せを感じることが少なくなると思う。
一男はお金があれば家族がやり直せるって言っていたけど、それは生活ができるって意味であって、奥さんはお金の問題じゃないって感じだったの、そういうのわからないもんなのかなあって思っちゃった。
たとえ、お金があることでやり直せたとしても、それを理由として言われたくないよなあと。もっと夫婦の愛とか家族の幸せとかそういう形のないものを言われたら気持ちも動いたんじゃないかなって。
貧しい人生より乏しい人生はイヤだなあ。
想像力もありすぎると異次元だったし。
黒木華さん美しかったなあ。あのにじみ出ている上品さみたいなものはなんだろう。
回想シーンの子どもの成長の過程はちょっと泣けた。
子どもには貧しい生活やつらい生活はさせたくないなあ。親の責任だもんね。
あと、モロッコの砂漠が美しかった。
治安は良くなさそうだったけど、ちょっと行ってみたくなった。
モロッコの高橋一生の笑顔が素敵すぎてキュンとした。
沢尻エリカさんと池田エライザちゃんは出演シーン少なく感じた。
主題歌のバンプの「話がしたいよ」めっちゃ良かった。
全体的に外見が良くて中身がちょっと薄かった、みたいな感じ。
これはこれでありかなと思います。
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