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億男のRYOのネタバレレビュー・内容・結末

億男(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

話のテンポや各キャラへ割くバランスは良かった。
キャラクター自体も個性派の俳優陣のキャスティングも相まって、いい味が出ていた。
特に北村一輝はあんな演技も出来るんだなと驚いた。

万佐子の言動だけは納得がいかなかった。
兄の保証人になり、代わりに借金を肩代わりする事になってしまった人間の立場になれば、あんな言動は出来ないと思った。
親として娘にバレエを続けさせたいのはわかるけど、それなら月謝分くらいは万佐子も稼いでいけば良かったような。
結局歩み寄りが出来てなかった時点で、お金があろうが元に戻ることもなかったんだな。

佐藤健のどこにでもいるようなモブ感がとても良かった。
高橋一生は吃音症の演技が上手かった。加えて、流暢に話す時の切り替わりも観ていて面白い。

いくらお金が増えようとも、お金自体は変わらない、変わるのは人自身であり、それをどう扱うかが大切、という当たり前の答えではあったけれど、いきなり3億を手に入れたりしたら、それも見えなくなってしまうんだろうな。
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