りんごあめり

億男のりんごあめりのレビュー・感想・評価

億男(2018年製作の映画)
4.0
(2018年10月鑑賞)
新感覚マネーエンターテインメントとのことだけど、競馬のVIPルームで1レースに100万かけて絶叫する大金持ちがいるのも事実、港区おじさんやら港区女子なるものがスペックや容姿で人の価値をお金で決めているのも事実。そこらへんがやけにリアルだったので、ちょっとドキュメンタリーっぽく感じた。

そんな中、北村一輝や藤原竜也のクセの強いキャラクターがいるもんだから、これがまたエンターテインメントっぽい。そう思っていると、モロッコでのお金がらみのトラブルや壮大な砂漠などがまたドキュメンタリーっぽく見せる。なかなか大胆な構成になっているなと思った。

砂漠の中での「芝浜」はぐっときた。そして最後のバンプの曲は本当にいい。美しい曲だった。素晴らしい。

それにしても佐藤健は、今年だけで、ダークヒーロー(『いぬやしき』)、負のオーラを背負った顔がいい秀才好青年(「半分、青い。」)、適当すぎるチャラ男(「義母と娘のブルース」)、そしてこの『億男』のとことん不幸を背負いんだような一男と、全然違う役を幅広く演じているので驚き!
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