このレビューはネタバレを含みます
金曜ロードショーにて初鑑賞。原作は未読
借金を返済するために家族と離れ、日々をすり減らしていた主人公一男。たまたま宝くじで3億を当てたが、旧友の九十九が全額持って失踪してしまった。
九十九を探すうちに巨額の金を手にした人々の価値観を目の当たりにする一男。
お金とは何か?お金の“うまい”使い方とは?お金と幸せの関係について考えさせられるお話。
前半のいかにもな金の亡者たちのキャラ設定と、後半のじんわり感が噛み合ってないような感じがした。
モロッコのシーンはとても良かった。異国の地でのトラブル、大砂漠の中の2人の姿は友情を語るのに十二分な画だった。
ただ、一男と九十九というネーミングからしてお互い補って百だから絶対裏切らないだろうなとか
序盤から出てくる有名過ぎる落語「芝浜」にも、ああ芝浜を現実でやるんだなと読めてしまう展開
「1円は1万円札と同じ1g」
「勇気と想像力とほんの少しのお金が人生に必要なもの」
などいくつか名言もあるが、ストーリーが思ったより膨らまなかった印象を受けた。原作からそうだったらしょうがないけど。
BUMP OF CHICKEN好きなので主題歌の「話がしたいよ」が入ったエンドロールも何かの形で見たいところ。