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未来のミライのyoshi44のレビュー・感想・評価

未来のミライ(2018年製作の映画)
3.2
日本の夏。細田守の夏。
おそらく膝を打つような「子育てあるある」が散りばめられているのだろうけど、そこは経験者に任せよう。
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父にも母にも祖父母にも、その人生にきっとささやかだけど壮大で、どんな映画にも負けないドラマがあって、泣いて笑って憎んで愛して、そんな幾重にも重なる血統の最先端に今の僕たちがいる。
だからこそ何気ない日常に価値があり、刹那を愛おしく思える自分でありたいと願う。
そして、できることなら途絶えさせず紡いで行きたいと心から願う。
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ただ、夏アニメの興行を背負うにはお話の内容がパーソナル過ぎて、物語のスケールが小さく、わくわく感がまるでない。
細田守監督には、幼少期の夏休み体験のような何とも言えない高揚感を期待している自分がいるのだが、その期待は裏切られた。
げーのーじんばかりの声優陣には辟易するし、よしんばそれで客が入るにしても、作品そのものの評価が上がることはないよ。
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