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未来のミライのhirogonのレビュー・感想・評価

未来のミライ(2018年製作の映画)
3.9
福山さんがMCをつとめる「福のラジオ」のゲストに細田監督が来ていて、福山さんと「未来のミライ」についてのトークをたまたま聞いた後に、本作を鑑賞。

「福のラジオ」は福山さんのトークが面白いので、時間があえば時々聞いています。
福山さんの関連する映画に縁のある人を招いての映画トークが時々あります。
先日は、是枝監督をゲストに迎えて、「万引き家族」についてのトークもありました。

二人のトークの中で、映画にでてくるスキップフロアの家の話が、盛り上がっていました。複雑な構造の家で、中庭があって、ここが重要な舞台になってます。間取りの全貌が把握しきれなかったので、間取り図あれば見てみたい。

福山さんのおじいさんが不動産関係の仕事をしていたとのことで、福山さんも不動産が好きで詳しいようです。
神奈川の磯子で70坪であの程度の家なら、1億とか七千万とか話していました。
そんな話していると、細田監督もあの家がリアルに感じられてくると言ってました。

建築家の旦那さんが設計した家という設定ですが、細田監督によると、建築家に設計依頼してデザインしてもらったそうです。子供が動き回れて見通しがよくて、住んでみたい家ですね。
興味ある人は、Radikoのタイムフリー機能で是非。

本作は、
若い夫婦の子育て体験記であり、
くんちゃんの成長物語でもあり、
家族・祖先と自分との繋がりを描くストーリー。
ミライちゃんは、時間の旅の案内役。
上記の要素のどれかに興味が持てるようなら、楽しく見れると思います。
”自分が生まれて今ここにいる”ことの意味を考えさせてくれるという面では、「リメンバーミー」のテーマとも近い。

くんちゃんは、現在の経験に関連するような、過去・未来の家族のある人物の様々な場面に遭遇し、共に追体験することで少しずつ成長していきます。
中でも、ひいじいじ(声;福山雅治)の話が良かった。
近未来の東京駅の描写も、鉄道好きには嬉しいシーンです。

タイムトラベル先でのストーリーには架空の要素もあり、理屈を説明するようなタイムトラベル物というよりファンタジー。
ということで、未来のミライちゃんが唐突に現れた理由やタイムトラベルのメカニズムは置いておいて、くんちゃんとミライちゃんの冒険を一緒に楽しんで下さい。


P.S. )声の配役
くんちゃんの声役は、エンドロールで上白石萌歌がやっていたと知りましたが、4歳の男の子というより小学生くらいの女の子にしか感じられなくて、どうもシックリきませんでした。
その他の主な声の配役は、合っていたと思います。
ミライちゃん~黒木華
おかあさん~麻生久美子
おとうさん~星野源
ばあば~宮崎美子
じいじ~役所広司
ひいじいじの青年時代~福山雅治
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